テーブルマーク香川冷凍食品3工場に訪問見学(綾上、中央、山本工場)
テーブルマーク株式会社の香川県にある冷凍食品3工場に冷凍食品専門家、西川剛史が訪問させていただきました。
テーブルマークのホームページはこちら
まず訪問させていただいたのは香川県綾歌郡にある綾上工場です。
こちらの工場では冷凍うどんや具付きうどんなどを製造しています。
綾上工場の篠原工場長(写真左)、大江品質管理部長(写真真ん中)ご案内いただき、ありがとうございました。
冷凍うどんの製造工程を見学させていただきました。生地を押し出すスリット方式ではなく、「包丁切り」方式の機械を使用しています。うどん職人が包丁で切ったような切り方をすることで、麺にくぼみが生まれ、そこにつゆやスープが絡まることで、より本格的なうどんに仕上がります。
冷凍うどんそのもののこだわりが製造工程の随所に感じました。さらに具をトッピングすることで、具付きうどん商品も製造しています。
この工場がある綾川町は讃岐うどん発祥の地(所説あり)と言われています。弘法大師から「麺の製法」を伝授された智宗大徳が、故郷滝宮の両親に麺を振舞ったのが、うどんの始まりとされることから言われています。この地で冷凍うどんを製造し、全国に届けてくださっているのは歴史を感じますね。
【テーブルマークHP】「冷凍さぬきうどん」ができるまで
続いての工場は香川県仲多度郡にある中央工場です。
香川の中でも中央の位置にあり、テーブルマーク(当時 加ト吉)の中でも中心的な工場のため、中央工場と呼ばれています。
こちらでは冷凍お好み焼き、冷凍たこ焼き、冷凍うどんが製造されています。
テーブルマーク中央工場 桒原工場長(写真右)、ご案内をいただきありがとうございます。
テーブルマークの冷凍お好み焼きの製造工程は、私の「いますぐ食べたい!冷凍食品の本(自由国民社)」でも写真付きで紹介させていただき、写真提供のお礼を改めてさせていただきました。
実際にお好み焼きのラインを見させていただくのは初めてだったので、本当に感動です。
キャベツは「角切り」と「せん切り」の2種類のキャベツを使用し、絶妙な配合バランスで、口に入れたときに異なる食感が残るよう、とても工夫されています。
さらに具材の水分が生地に混ざって水っぽくならないよう、生地と具材は鉄板で焼く直前に混ぜ合わせます。お好み焼きのお店と同じこだわりを工場で実現しています。
そして、お好み焼きを成型する「コテコテマシーン」!お好み焼き職人のリズミカルなコテさばきを再現したマシーンです。実際目の前で見ると感動しますね。
大量に焼き上がるお好み焼き、そして急速凍結されていきます。
【テーブルマークHP】「ごっつ旨い お好み焼」ができるまで
さらにこの工場では冷凍たこ焼きも製造しています。
関西風のだしのきいたとろとろのたこ焼きが大量に製造されています。
丸くするための鉄板に工夫があったり、大量にどんどんたこ焼きが焼かれる姿は圧巻です。
工場内はたこ焼きやお好み焼きを焼く、美味しそうないい匂いで充満していますね。
そして最後に訪問したのは香川県三豊市にある山本工場。
こちらは冷凍米飯、ごはんものを製造しています。
冷凍焼めし、肉めし、チキンライスや業務用のベース炒飯などを製造しています。
テーブルマーク山本工場 近藤工場長(写真左)、ご案内をいただきありがとうございます。
お米を連続式で加熱して炊飯し、どんどんベルトコンベアでご飯が流れていきます。調味料を噴霧し、さらには炒め機によって香ばしい味わいも付与されています。ごはんに対するこだわりを感じる工場でした。
テーブルマークの皆様、今回はお忙しい中、冷凍食品工場を見学させていただき、本当にありがとうございました。工場でのおいしさを求めるこだわり、さらには徹底した衛生管理、そして工場で働く皆様の笑顔に感動いたしました。この経験を冷凍食品の魅力の発信に今後も活かしていきます。
よろしくお願いします。
べフロティ株式会社
冷凍食品専門家
西川剛史