冷凍王子・冷凍生活アドバイザー 西川剛史
『冷凍』から健康で豊かな食生活を提案!
冷凍王子・冷凍生活アドバイザー 西川剛史『冷凍』から健康で豊かな食生活を提案!

冷凍プラントベースフード「Grino(グリノ)」の事業支援、商品開発

冷凍プラントベースフード(植物性食品)の新規ブランド「Grino(グリノ)」の事業立ち上げ、商品開発支援を冷凍生活アドバイザー/冷凍食品開発コンサルタントである西川剛史が行いました。

Grino公式ホームページはこちら

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(以下、Grinoイークラウドページから引用)

Grinoは、「気候変動とたたかう美味しい取り組み」というコンセプトのフードイノベーションブランドです。
健康でサステナブルな食生活を望む方のために、環境負荷の少ないプラントベースフードを美味しく、手軽に食べられる形で提供します。

※ サステナブル: 人間・社会・地球環境の発展が持続可能なものであること
※ プラントベースフード: 動物性の原料を使用せず、植物由来(プラントベース)の原料で作った食品のこと

なぜやるのか未来の世代のために、これからの食事に求められる「サステナブル」という価値観

社会構造が大きく変わる中、環境意識の向上や社会問題の解決といったテーマに注目が集まってきました。

2015年に国連によって採択されたSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)に象徴されるように、サステナブルという価値観は世界共通の目標として取り組まれるようになっています。

人口増加に伴う食糧危機や環境問題への危機意識が顕著になった今、食に求められる価値も変わってきました。

安全性・美味しさといった根源的な欲求の充足、健康・時短・節約といった機能的な価値に加え、食を通じた社会課題解決への貢献やサステナビリティといった価値が、食に求められるようになっています。

食とサステナビリティの観点で懸念されているのが、動物由来の食事の生産負荷の高さです。

牛や羊、山羊などの反芻動物が排出するメタンガスは、二酸化炭素の20−25倍ほどの温室効果があります。また、家畜の放牧地の確保や飼料の生産のため大量の森林が伐採され、1秒間にサッカーコート1.5コート分ずつ世界の熱帯雨林が消失していると言われています。

また、畜産業の影響も問題となっています。畜産業による二酸化炭素の排出量は地球全体の14%にあたり、地球上全ての交通手段(車、トラック、飛行機、船舶、列車など)の排出量に匹敵すると言われています。

世界の人口は、2050年には2019年から26%増の97億人に、2100年には42%増の109億人にまで増えることが予測されています。人口増加に伴うタンパク質への需要拡大に対して家畜の飼料となる穀物などの供給が追い付かず、早ければ2025〜30年頃には需要と供給のバランスが崩れ始めると予測されます。

こういった事実はメディアを通じて知られるようになり「未来の世代により良い地球を残すため、サステナブルな食事を選ぶ」という判断軸が加わった個人も増えてきました。

プロダクト既存の課題を解決したプラントベースフード

Grinoは、調理済みプラントベースフードを定期配送する事業を運営しています。1日1食から取り組める身近な地球温暖化対策として、新たな食の選択肢を提供します。

ヴィーガンやベジタリアンの人口が少ない日本では、植物性食品の持つ健康的なイメージがプラントベースフード市場の拡大を牽引しています。中高年のメタボ改善や女性の美容意識、高齢者の体力維持などを目的に、タンパク質摂取をヘルシーな植物性へ切り替える需要も広がっています。

※ヴィーガン: 肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を食べないベジタリアン

現在のプラントベースフードの主要購買層は自身や家族の健康を気遣う30−40代の女性とみられ、既存の企業においてもこの層をターゲットにした商品開発を行うケースが目立ちます。一方、将来の消費の主役を担う10−20代は現在の主要購買層と比べて環境保護や動物愛護などの意識が高いとされ、今以上にSDGsの浸透が進めば、潜在的な購買層になる可能性もあります。

これらを踏まえ、Grinoはヴィーガン、ベジタリアンはもとより、健康意識の高い層や、サステナビリティに関心をもつ消費者を広くターゲットと捉え、初めて菜食に挑戦してみたい人が気軽に始めやすい商品・サービス設計を行います。

Grinoは、従来のプラントベースフードに潜む課題を解消する商品づくりを行っています。

1つ目は利便性の課題です。
ベジタリアン・ヴィーガンを含む約7割が、生活圏内でプラントベースフードを手に入れられる機会が少ないと回答しています。Grinoは冷凍惣菜形式の宅配によって、この課題に応えました。常備菜として保存も可能で、フードロスを抑えることができます。

2つ目は選択肢の課題です。
1食あたりの食材や品数の多い日本では、選択肢の少なさがサービス離脱の要因となる可能性があります。Grinoは和洋中の種類豊富なメニューを提供することで、選べる楽しさを提案します。

3つ目は美味しさの課題です。
植物由来の食品は風味が独特で、プラントベースフード初心者にとってのハードルになっている可能性があります。これを解決するため、Grinoは都内外資系ホテルで経験を積んだシェフ監修のもとこだわりのレシピ開発を行っています。

Grinoは冷凍食品の専門家である西川剛史氏との共同開発を行っています。
さらに最新の3Dフリーザーを使った急速冷凍技術を使うことで、常温や冷蔵のレトルト商品では実現が難しい野菜のゴロゴロとした食感や、作りたての美味しさ、栄養を残すことに成功しました。

Grinoでは1種類50個という極小ロットでの製造を行い商品開発を行っています。これにより、多種類の商品の製造や、顧客のフィードバックの素早い反映が可能になりました。

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Grino事業を手がけるRed Yellow And Green 株式会社 代表取締役の細井 優 氏から、 この冷凍プラントベースフード事業の相談を受けました。

現在市場にある冷凍プラントベースフードの調査・試食を実施し、その上で、「美味しく、楽しい」冷凍プラントベースフードを作りたい!という想いで意見が一致し、商品開発を進めました。

肉、魚、乳製品はもちろん、動物性の調味料まで使用できない中、味の奥深さ、商品のバラエティーさ、楽しさを作り上げるのに非常に苦労が多かったです。

Grinoは、「美味しいベジタリアン食」を見事に「冷凍」で再現していると思います。ベジタリアン食という食材、調味料の難しさがありながら、シェフの調理技術や工夫を駆使し、そこに冷凍技術が加わることで、本当に美味しいベジタリアン食を、誰でも簡単に食べることができます。
ベジタリアン食を普段食べている方にも満足していただけますし、ゆるいベジタリアン、さらにはこれからベジタリアンを始めたいと考えている人に、本当におすすめです。冷凍されているので、誰でも簡単に食べられるので、ベジタリアン食をより多くの方に知ってもらうために、この冷凍技術が生かされていると思います。
ベジタリアン食の美味しさを知ってもらうだけでなく、食材の生産者、シェフ、そしてGrinoスタッフの皆さんの「想い」が、冷凍技術のおかげで「時間と場所」を越えて、多くの人に知ってもらいたいですね。

 

【特集記事】サステナブルな未来を考えながら美味しくいただく冷凍食品「Grino」(冷凍食品エフエフプレス)

 

【インタビュー】「Grino」はなぜプラントベースフードにこだわり、何を目指すのか?創業者の細井優社長と監修の冷凍王子・西川剛史氏に聞く(mealee)

 

(終了)Grinoクラウドファンディングページ

 

ベフロティ

冷凍生活アドバイザー/冷凍食品開発コンサルタント

西川 剛史

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